■好きで集めてた着物だけど、子どもは着ない…
■せっかくの着物だから有効活用して欲しい…
好きで集めてた着物なのに、子どもはまったく興味がなかったり、また相続する人がいなかったり…
終活の身辺整理もかねて生前整理を考えるときは、自分が残したい物と手放す物をわけることが大切です。
この記事では、着物の生前整理の効果的な整理方法やメリットについて詳しく解説します。
着物の生前整理は
・心の整理
・物理的な整理
の2つがあります。
- 整理するタイミングを考える
- 時間を作って、着物と向きあう
- 家族とコミュニケーションをとる
- 持っている着物を全部出してみる
- 価値、思い出別に選ぶ
- 残す着物の保管方法を見直す
- 手放すものの処分方法を考える
着物の生前整理の心構え
着物の生前整理の心理的な整理、心構えについてお伝えします。
整理のタイミングを考える
整理を始めるタイミングは、自身のライフステージや体力、健康状態によって異なります。精神的にも体力的にも余裕のある時期に少しずつ進めるのが理想です。
時間をつくって、着物と向きあう
着物ひとつひとつが持つ価値や思い出を尊重しながら、手元に残す着物か、残さない着物か判断しましょう。焦らず、時間をかけてじっくりと向きあうことで、後悔しない整理になります。
時間をつくって、着物の整理は冷静に判断しましょう
家族とのコミュニケーションをとる
生前整理は家族との協力が不可欠です。
突然、「生前整理をしたい」と言われたら家族もびっくりするでしょうから、家族の感情にも配慮した、ていねいな話しあいが大切です。
着物についての思い出や価値を共有し、整理の方法を一緒に考えれば、片付けがスムーズに進みます。
着物の生前整理の方法
生前整理の方法は4ステップです。
思いがけない着物がでてくるかもしれません。すべて出してみましょう。
高価な着物や、思い出深い着物は残す選択をしたほうがいいでしょう。
評価のときには、素材、デザイン、状態などを確認し、価値が高い着物とそうでないものを分けておきます。
着物は湿気と直射日光を避け、風通しの良い場所で保管が必要です。
専用のたとう紙に包んでおくと良いでしょう。
残す着物は定期的に、虫食いや汚れなどが発生していないか確認し、陰干しをする習慣を持つことが大切です。
処分方法それぞれのメリット・デメリット
どの処分方法にもメリット・デメリットがあります。
廃棄する
お住まいの自治体のルールにそって廃棄しましょう。
廃棄するメリット
いつものゴミ出しと同じ場所に廃棄するので、気軽です。
廃棄するデメリット
廃棄したら、着物としての再利用はないので、もったいないという気になるかもしれません。
リサイクルショップのメリット・デメリット
リサイクルショップのメリット・デメリットは下記になります。
リサイクルショップに着物を売るメリット
- その場に持ち込む手軽さ
- 速やかに現金化できる
着物をリサイクルショップに売るメリットは、手軽さと即時性にあります。自宅に眠っている着物を直接店舗に持ち込むことで、その場で査定してもらい、速やかに現金化が可能です。
リサイクルショップに着物を売るデメリット
- 店舗により、着物の査定ができるスタッフが常駐していない場合もある
- 着物買い取りの専門業者よりも、買い取り価格が低めのこともある
店舗によっては着物の査定ができるスタッフが常駐していない場合もあり、適切な価格での買い取りができないこともあります。そのため、どの店舗に持ち込むか選ぶときに、事前に専門スタッフがいるか問いあわせが必要です。
これは、リサイクルショップが多くのアイテムを扱うため、着物の知識や評価基準が異なるからです。
さらに、一般的にリサイクルショップの買い取り価格は、専門的な買い取り業者に比べて低めであることも。
リメイクするメリット・デメリット
着物をリメイクするメリット・デメリットは以下になります。
着物リメイクのメリット
- 一点もののアイテム
- 環境にやさしい選択
着物を新しいスタイルの服や小物に生まれ変わらせることで、一点もののアイテムになります。また、着物の生地はじょうぶで長持ちするため、環境にやさしい選択になります。
着物リメイクのデメリット
- 技術と知識が必要
- シルクは縫製が難しい
- 生地が古いと劣化している
リメイクするためには技術や知識が必要とされ、初心者が手を出しにくいです。
着物の生地は扱いが難しく、特にシルクは縫製が難しいことがあります。
また、生地が古いと劣化していることもあり、思い通りにリメイクができないこともあります。
着物専門の買い取り業者メリット・デメリット
家族に着物を評価できる人がいないときは、着物専門の買い取り業者であれば、専門知識を持った評価者による判断で安心感を得られます。ただし、利用するときには、業者の信頼性や取り引き条件など、注意点があります。
買い取り業者のメリット
- 簡単に現金化できる
- 出張買い取りや宅配買い取りがある
着物の買い取りサービスを利用すれば、自宅に眠っている着物をかんたんかつ効率的に現金化することができます。
出張買取や宅配買取を行っている業者もあり、忙しいかたや遠方に住んでいるかたにも便利です。
買い取り業者のデメリット
- 買い取りの着物の条件が厳しい
- 思っていた買い取り金額に届かないこともある
着物専門の買い取り業者では買い取る着物の条件が厳しいことが多いです。使用感が少ない高品質な物であれば、期待した価格では買い取ってもらえますが、なかなか難しいところです。
だいたいの場合、持ち主が思っていた高価買い取りとはならず、持ち主にとって不満が残る結果となることがあります。
\ 査定料・手数料・キャンセル料はかかりません/
古い着物を家族や友人に譲るメリット・デメリット
古い着物を家族や友人に譲るメリット・デメリットは以下になります。
メリット:絆を深めるきっかけになる
- 思い出が受け継がれる
- 絆を深めるきっかけになる
古い着物は単なる衣服以上の価値をもちます。それは、過去の記憶や特別な瞬間を象徴するものであり、これを家族や友人に譲ることで、その思い出が新たな手によって受け継がれます。
例えば、祖母から母へ、母から娘へと続く着物は、家族の歴史を織り交ぜながら絆を強めます。
また、友人同士で着物を共有すれば、関係が深まります。
着物を通じて人々をつなぐ力があり、絆を深めるきっかけとなります
デメリット:期待と実際のギャップ
着物を友人・家族に譲るデメリットは2つあります。
- 受け取る側の期待と、実際の着物の状態にギャップがある
- 受け取った着物のサイズがあわない、柄が趣味ではない可能性がある
受け取る側の期待と実際の着物の状態との間にギャップがあることです。着物は特に保管状態が大切で、長期間適切に管理されていないと虫食いやしみ・色褪せが生じることがあります。
また、受けとった着物のサイズやスタイルが本人の趣味とあわない場合、それが無用のものとなってしまう可能性もあります。
着物を寄付するメリット・デメリット
着物を寄付するメリット・デメリットは以下です。
着物寄付のメリット
- 心理的に満足感がえられる
- 文化を後世に伝えられる
着物を寄付するメリットは、心温まる方法として自己満足につながります。文化的な価値を持つ着物を、需要のある場所に寄付することで、その文化を後世に伝える手助けができるという点で、大きな喜びを感じられます。
着物寄付のデメリット
- 寄付先を探すのが難しい
- 手続きが煩雑
- 輸送費が自己負担になる
- 着物の種類や状態では、受けいれてもらえない
着物を寄付するときのデメリットは、寄付を受けている団体が限られているため、適切な寄付先を見つけることが難しいときがあります。
見つけても手続きが複雑であったり、寄付先までの輸送費がかかることもありますので、事前にしっかりと調べることが必要です。
また、寄付する着物の種類や状態によっては、寄付を受けいれてもらえないこともありますので注意が必要です。
着物の生前整理で得られる心のゆとり
着物の生前整理は、自分自身だけでなく、家族や周囲の人々にも利点があります。
大切な着物を自分で整理すれば、自分の没後の家族の手間が軽くできるからです。
さらに自分自身が納得して整理できれば、心理的な負担が軽減され、心のゆとりを実感できます。
整理された空間で過ごすことで、生活の質が向上し、快適な日々を送ることができるでしょう。
着物一つ一つに込められた思いを尊重し、納得できる方法で整理を進めて、「立つ鳥跡を濁さず」人生を後悔なく歩みましょう。
とはいえ、整理には時間と手間がかかります…買い取り業者に一括で頼むのもおすすめです。
\ 査定料・手数料・キャンセル料はかかりません/
コメント